二刀流と試合する時の対策方法|剣道の上達法
みなさんは二刀流の方と試合したことはありますか?
大抵の方が中段一刀の構えの方とののみ試合経験がある、と言うと思います。
なかなか上段であったり、二刀流での方との稽古・試合は行う事は無いでしょう。
では、万が一二刀流の方と試合することになった時あなたはどのような対策を取りますか?
今回は、そんな二刀流と試合する時の対策方法についてお話していきたいと思います。
1.二刀流を怖がるな!
相手が二刀流だからと言って、怖がってはいけません。
気持ちから負けてしまえば、それは剣道の世界で「負け」を試合前から認めてしまうことになってしまいます。
二刀流の方に対しても常に「攻め」の気持ちを忘れてはいけません。
万が一相手に打たれたとしても、一歩前に出て元打ちにさせ有効打突にされないようにするぐらいの気迫で相手に攻めることが大切です。
二刀流に怯え、気押されてしまうと普段の半分以下ほどにしか踏み込みが出来なくなってしまい相手に打撃が届かない、ということになりがちです。
相手の二刀流の構えにひるまずに正々堂々とした構えで立ち向かう強い心が大切です。
2.三か所同時に攻めて攻略しよう
二刀流の相手に対する基本的な攻めは「三か所攻め」です。
通常であれば二打の連続打ちなどを多く使用すると思います。
ですが、物理的に考えて相手の刀は二本あるため二打ではすべて塞がれてしまいます。
そこで小太刀を攻め、大太刀を攻め、防御できない三か所目を有効打突にすることがポイントです。
言葉に書くととても簡単にみえるかもしれませんが、実際にこの三か所攻めを行うことは至難の業です。
大抵の方が三打目の連続技を出す前に、自分の体勢が崩れてしまいがちです。
その為、いかにも相手に「打って下さい」と言わんばかりの状態になってしまいます。
一打一打で自分の体勢を崩さずに、相手との間合いをしっかりと詰めていきましょう。
そして力を抜いて素早く竹刀を返すことが出来るような粘りの剣道を身に付けると良いと思います。
3.小太刀・大太刀の動きを知ろう
二刀流と言う事でどのような剣の動きをしているのか想像できますか?
実は二通りにしか動いていないのです。
小太刀・大太刀が同時に動くか、真逆に動くかのどちらかになります。
その為、この二つの動きを知っていれば相手への対策がおのずと見えてきます。
例えば小太刀・大太刀が同時に同じ方向に動いたときは、逆方向に隙が出来ます。
小太刀・大太刀が真逆に動いたときは小太刀・大太刀の対角線上の反対側に隙が生じます。
このことを考えると、二刀流の竹刀が動いた反対側が相手の隙になっていることがわかりますね。
この事さえわかっていれば、対二刀流であったとしても怖いものはありません。
二刀流だからと言って無敵なわけではありません。臆することなく立ち向かっていきましょう。
4.まとめ
二刀流と試合する時の対策方法、いかがでしたか?
なかなか対峙する機会もないので、焦ってしまいがちですがここは焦ってはいけません。
相手をしっかりと観察し、どこから攻めればよいのか考えましょう。
守りの剣道ではなく攻めの剣道を行うことが、対二刀流での重要な心構えです。
気持ちと気合で勝つことができれば、相手にも隙が生じます。
そこをしっかりと狙えるようにしていきましょう。