胸突きのコツ | 剣道が上達する練習メニュー

今回のトピックは、剣道において上段の構えの選手に対する中段の構えの選手の技の1つであった「胸突き」のコツや練習メニューを紹介いたします。

元々胸突きは上段の構えの相手の胴よりやや上側にある模様の付近を突く突き技でした。ここまできて最も注意して頂きたい点は、胸突きは現在は剣道の試合において1本とされる有効打突として認められていないということです。

1979年のルール改正により上段の構えの相手にのみ有効打突と認められましたが、1995年にあらためて認められなくなりました。

胸突きが有効打突と認められた経緯としては、当時全日本剣道選手権大会のような、剣道の猛者が集まりかつ大きな大会で活躍する選手には、上段の構えをとる選手が多く、上段の構えが有利であろうと考えられていました。

そこで、上段の構えの選手を不利にし勝負をより面白くするため、胸突きを有効打突と認められたのです。

胸突きは現在の剣道の試合では1本として認められる有効打突にはなりませんが、使用する自体は全く問題ありません。

実際、比較的多くの剣道の試合で胸突きから面を打つといった感じに連続技として、あるいは相手の勢いを止める技として使用されております。

剣道の胸突きの練習メニューは諸手突きとほぼ同じ方法です。唯一の違いは、突きの打突部位を打つのではなく、胴の正面やや上側にある模様付近を突くということだけです。

練習方法も諸手突きと同じ方法で良いでしょう。諸手突きの打突部位は他の打突部位に比べて、打突面積が狭いので、難しい諸手突きを上手く打てる前に、より打突部位の広い突き技、胸突きを練習することもあるかと想像できます。

基本稽古において突き技、あるいは胸突きー面の技を何度も何度も繰り返し練習し、また地稽古等でも時折使用し、試合の中でスムーズに出せるようになりましょう。

胸突きから面を打つには、しっかりと相手の胸を突き、体勢を崩すことが重要となります。そのためにもしっかりと腰を入れ、剣先に体重をのせて打ちましょう。

他の突き技と比較して、打突部位から大きくはずれてしまうリスクは少ないのですが、チョコンと突くだけでは全く効果がありません。

なお、高段者への胸突きは、ご本人が突いても良いと許可するまでは避けた方が無難です。

最近は非常に少なくなりましたが、上記のような歴史的経緯もあり、胸突きは良くない無礼だと考える高段者は少なくありません。特に、70歳以上の高齢の高段者であれば、なおさらです。

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