剣道の踏み込みを上手に練習するコツ
剣道の足の運用は、「歩み足」「送り足」「開き足」「継ぎ足」「すり足」「踏み込み足」という中の一部であり、もっとも重要な足さばきなのです。
剣道の踏み込み音を聞けば、どれだけこの人は踏み込みを練習してきたかを知ることが出来るという言葉を聞くくらい、踏み込みの練習を沢山します。
足の裏が固くなるまでには、何度も水ぶくれや足の皮も剥がれ歩くのもさえ辛い時期もあります。
1.自分の踏み込む音を聞いてみよう
第一段階は、踏み込み音を聞き分ける練習メニューです。
まず自分の踏み込みの音を聞いてみましょう。「ぺターン」「パシーン」という音と「ドンッ」の音では、踏み込み動作が違っています。一体何がどのように違う動作なのでしょうか。
前者の「ぺターン」「パシーン」踏み込み音は、右足先が上がって床に平たく叩きつけていると出る音です。後者「ドンッ」は、右足裏の全部が同時に床へ着くのではなく、つま先から足を落している音なのです。
「ドンッ」という音を出すコツは、足を前に出すのではなく右膝を前に出して、つま先から足の腹で踏みつける動きからの音なのです。
右足先だけの動き以外にも、左足でしっかり踏み込んで体を前へ送りだしている音も含んでいて、「ドンッ」の音を出せるよう踏み込みを意識して下さい。
2.踏み込むコツは、左足を送り出す
第二段階の練習メニューは、足を送り出すことを意識します。では、踏み込みのコツを考えてみましょう。右足を踏むことにより左足を送り出すことを一番にイメージしてみて下さい。
自然と右足を引っぱり上げる動作になっていますが、どうしても難しいという場合は、体を前に倒してゆくと自然に右膝が前へ出る動きになります。
剣道のすり足での足運びを出来ていれば、右足から左足踏み込出しながら体を送り出して、右膝から自然と足は運ばれています。
剣道の足の動きは特殊で、すぐに出来るものではありません。毎日の反復練習で身に付けるものなのです。
この独特の足の運用、足さばきはで体を送り出すことで、剣道の移動動作や攻撃、守りなどすべての動きでつなげて有効打突を作っています。
剣道基本動作には、ムダがなく全てに意味があり共通しているのです。上手く行かないときは、一呼吸おいて相手が正面にいることを想像し中段に構え反復練習をして下さい。