剣道の左足の使い方が上達する練習メニュー

剣道におけるもっとも基本的な構えである「中段」では、右手前・右足前に構えることがほとんどであるため、左足は「蹴り足」として、剣道特有の高速移動を一手に支える推進力としての働きが求められます。

したがって、左足をうまく使うことでスムーズな足さばきへとつながり、攻撃のチャンスとあればためらいなく踏み込むための原動力ともなります。

そんな左足の使い方が上達する練習メニューをご紹介しましょう。


1.しっかりと左足に重心を乗せること

剣道では、「重心」の置き方が非常に重要なポイントとなります。

構えの状態から前後左右どこへでも迅速に移動し、好機においては即座に踏み込んで攻撃を行うなど、安定して偏りのない重心の置き方が必須となります。

中段の構えでは左足が七分、右足が三分の状態で体重を乗せ、重心そのものは左右の足の中心に置くようすることを心がけるのが基本です。

これは蹴り足である左に十分体重を預けておくことで、そのまま相手に向けて飛びこむことも、前後左右に移動することも思いのままになるからです。

攻撃への激しい意欲を見せる時、人間の身体はついつい前かがみになってしまいます。

今にも相手に向けて飛びかかりそうな姿勢ではありますが、このままだと重心が前に偏っているため、いざ踏み込む際には一旦足を曲げてしまったり、体重を後ろにかけ直したりと致命的なロスタイムが生じることになるのです。




ほんの一瞬にも満たない遅れかもしれませんが、刹那を争う剣道の勝負ではそれが決定的な敗因になってしまうこともしばしばです。

また、左足に体重を乗せておくことで相手の攻撃に対処がしやすくなり、臨機応変に応じ技へと展開することも容易となります。

剣道では「富士の山がそびえるように」構えるという心構えが重要とされており、それはたとえ自分より身長の高い相手に対しても同様です。

そんな時、左足に体重をかけて構えることですっと背筋が伸び、相手に上からのしかかるような気持ちで攻めを行うことが可能となるのです。

普段の練習でもそのような心構えで相手に対することが肝要です。


2.左足の「蹴り出し」の力を高めるトレーニングを

左足の使い方を上達させる心構えについては上記のような実戦が必要ですが、肉体的な鍛錬ももちろん必要となります。

自身のほとんど全体重を左足一本で蹴り出すこととなるため、左足の筋力と瞬発力を高める練習が必要です。

おすすめの方法は、シンプルな「短距離ダッシュ」です。

陸上競技のスプリンターが行うように、クラウチングスタートの姿勢をとって左足で蹴り出すようにダッシュを行います。

その後の距離よりも、スタートの瞬間に最大の注意を払って実施することで、踏み込む瞬間の素早い動きを身に付けます。







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