剣道の刺し面が上達する練習メニュー

「面」は剣道という武道を象徴する技だと言われています。

自分から最も遠く、人間の感覚器官が集中しているため鋭敏な防御反応に守られている「面」は、ある意味で一番難しい技だとも言えます。

剣道では速く鋭い打ちが特徴であり、そのスピードは経験者でない限り肉眼で有効打突を見極めるのが困難なほどですが、そのシャープな竹刀捌きをして「刺し面」という呼び方がされることもあります。

そんな「刺し面」上達のための練習メニューにはどのようなものがあるのか、ご紹介したいと思います。


1.「刺し面」の名の由来

鋭くコンパクトな剣道の面打ちの動作は、「打つ」というよりもむしろ「刺す」ようにも見えるといわれます。

一般的には「刺し面」の名の由来はそのように理解されることが多いのですが、もともとの正式名称は「鳥刺し面」とされています。

「鳥刺し」とは長い棒の先に粘着性の樹液をつけ、すばやく鳥をからめて捕まえる狩猟法のことであり、その様子似た動作から小さく素早い面打ちを「鳥刺し面」と呼ぶようになりました。

「刺し面」とは竹刀を相手に突き刺すかのように、コンパクトな太刀筋で放たれる技についての通称なのです。


2.「刺し面」の語感に惑わされず、しっかり「打つ」ことが大切

ここで重要なのは、「刺す」ように見えるからといって本当に刺すように動作してはいけない、ということです。

面は「打つ」ものであり、刺すように相手に当っても決して一本とは認められないのです。

面打ちのための手の内の冴えとスピードが十分に発揮されてこそ、あたかも刺しているかのような鋭く素早い技が実現するため、まずはしっかりと「打つ」ための練習を徹底するようにしましょう。


3.最短の軌道で、相手の面に到達する感覚を鍛える

では、刺し面上達のためにはどのような練習メニューをこなせばよいのでしょうか。

重要なのは「大きな動作」を徐々に「コンパクトな動作」へと収束させていく感覚を身に付けることです。

最初は大きくゆっくりした打ちだったものを、やがて鋭く早い打ちへと移行させるため、打ち間に入って「その場で繰り返す面打ち」を練習しましょう。

相手に立ってもらい、自分は手を伸ばせば面に届く間合いのまま、最初は大きくゆっくりと、そして徐々にスピードを上げながらだんだんとコンパクトな打ちになるようペースを上げていきながら面打ちを繰り返します。

この練習の要諦は、自分にとってどこまで竹刀を振り上げ、どのような軌道を描けば威力を保持したまま相手の面に最短で届かせることができるか、という感覚を掴むことにあります。

その限界点がいわゆる「刺し面」であり、正しくも素早く力強い面打ちの修得を目指しましょう。

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