剣道の胴打ちが上達する練習メニュー

胴打ちは斜めに打ち込む太刀筋に加えて、中段の構えではしっかりとガードされている箇所でもあるためなかなか打つのが難しい部位でもあります。

しかしながら打ち合いの流れの中で大きく隙ができることも多く、応じ技などでも打つチャンスが生まれるため、精度を上げて確実に一本をとれるようにしておきたい技の一つです。

では、胴打ちが上達するためにはどのような練習メニューをこなせばよいのでしょうか。


1.斜めの打ち込みだからこそ、「刃筋」をしっかり意識する

剣道で一本となる溜めの条件には、「気・剣・体」が一致した打突であることはもちろん、竹刀の「物打ち」で「刃筋正しく」打つことが必要とされています。

竹刀は刀を模して作られているため、真剣でいうところの「刃」の部分で正しく打ち込むことが必須です。

しかし竹刀ではこの斜めに刃筋を通して打ち込む、ということが感覚的に理解しにくく、胴技を苦手としている人も多いといいます。

そこで有効なのが、木刀を用いて胴打ちの練習をするという方法です。

もちろん木刀で直接打ち込む必要はありません。

寸止めや素振りでも結構ですので、どのように振れば刃筋が通るのか、またどのような手の内を使えば正しい軌道を描くのかを体得するのが目的です。




基本的な斜め45度の太刀筋だけではなく、様々に角度を変えて打ち込み、時には水平に打つことも試してみるとよいでしょう。

安定して刃筋を通せるようになったところで、竹刀を持って胴打ちを行ってみると、自身の上達の度合いが良く分かるはずです。

このように刃筋を通す稽古を練習メニューには積極的に採り入れましょう。


2.多彩な胴技を網羅する

胴打ちで一般的なのは、相手の右側の胴を打って、自身の右斜め前へ擦り抜けていく「抜き胴」という技です。

応じ技の「面抜き胴」や「面返し胴」なども基本的には抜き胴のバリエーションですが、胴技はそればかりではありません。

相手の左側の胴を打つ「逆胴」や、相手の右側の胴を打ってその場で残心を示したり、そのまま相手の左側をすり抜けていく「右胴」、また、剣道形七本目に見られるような片膝をついたような姿勢で打ち込む「折り敷き胴」など、さまざまな胴技が伝えられています。

これらを練習メニューに取り入れて満遍なく稽古することによって、いざという局面において柔軟で多彩な技を遣って相手にプレシャーを与えることができます。

剣道の試合ではどちらかというと、決まり手のパターンが狭まりがちになる傾向があります。

だからこそ、様々な技で相手のセオリーを打ち崩し、試合の流れを自分のペースに持ち込むことが肝要です。







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