剣道の冬場の練習で気をつけるべきポイント

剣道の練習中に引き起こされる怪我や故障は、実は冬場にもっとも多いことが知られています。

それというのも、気温が下がる冬期では身体が硬直しやすくなり、柔軟性を欠いたコンディションのまま急激な運動を行うことで怪我をしやすくなるという傾向があるのです。

そんなある意味では危険な冬の練習での注意点と、上達のためのポイントについてご紹介します。


1.入念なストレッチ・準備運動を行うこと

冬場の練習で重要なのは、他の季節よりも多くの時間を割いてストレッチや準備運動を行い、十分に身体を温めておくことです。

汗ばむくらいにウォーミングアップを行うことで身体が柔軟性を帯び、その後の稽古にもスムーズに移行することが可能となります。

また、足さばきなどの基礎的かつ重要な練習を冬期に多めに組み込むことで基本を見直し、悪癖を取り除いて正しいフォームを練り上げる機会ともなります。

冬場の剣道の練習で多い事故が「アキレス腱の断裂」です。

寒さで足の筋肉が収縮しがちになっているところへ、急激な踏み切りによる負荷がかかって大怪我へとつながる事例が多々あります。

柔軟性は怪我を防ぐための有効な要素となるため、普段から筋肉や腱を伸ばしてやわらかく保つことを意識しましょう。


2.発汗が少なく、熱量も上がりにくいため、スタミナづくりのチャンスに

冬場の稽古では、当然ながら夏場の稽古ほど汗をかかず、発熱量も異常な上がり方をしないため体力作りに最適なタイミングであると言えます。

真夏の最も暑い時にスタミナを蓄える方法もありますが、冬場は動けば動くほど身体も温まるため、持久力を中心とした練習方針でメニューを組むことがより効果的です。

防具をつけての打ち込み稽古に加えて、屋外では走り込みやマラソンなど心肺機能と筋持久力を高めるためのトレーニングも、剣道の上達に役立ってくれます。


3.「冬」という環境が精神力を鍛える

肉体的なトレーニングも重要ですが、精神状態が大きく左右する剣道の世界では面タル面での鍛え方も大切な要素となっています。

冬場はピンと張りつめた空気が清浄感と緊張感をもたらし、古来より修行にふさわしい季節であると位置付けられてきました。

僧侶や神官が真冬に水垢離などの荒行を行うのもそのためだと言われていますが、剣道でもあえて寒い時期の早朝などに行う「寒稽古」などが実施されています。

科学的な効能というよりは、やはり「修行」に近いような精神的な鍛錬の要素が強く、実施には怪我や体調不良を引きこさないような細心の注意が必要です。

しかし、厳しい自然の息吹を感じながら行う稽古は、その季節でしか味わえない貴重な経験となり、面タル面での向上が技に反映してくることが知られています。

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