剣道の脇構えの特徴と効果的な技の出し方

剣道の基本的な構えには、上段、中段、下段、八相、脇という5つの構えが存在します。

その中で、上段、中段、下段は試合でも見たことはあると思いますが、八相と脇の構えはほとんど皆無であると思います。

前回の記事でもご紹介しましたが、真剣とは違い剣道では「脇構え」はまったく使えない構えです。

相手に与えるインパクトとしては面白味を感じるかもしれませんが、自分にはデメリットしか残りません。

正直、面がガラ空きになる構えですので、相手が上段であればこんなに隙だらけの構えは無いのではないでしょうか?

また、相手の出ばなや返しの技を決めるのも技が詰まりやすく、かといって防御するにも竹刀の位置からして不便な構えです。

但し、あくまでセオリー通りの教えなので、個人個人が構えの概要を理解した上で使うかどうかを判断して頂ければ幸いです。

ただ間違いなく言えるのが、試合で「脇構え」をすると審判からの目が厳しくなり、一本決めるにはかなりのレベルが無いといけないのも特徴の一つかもしれません。


1.「脇構え」

基本的な「脇構え」について説明します。

右足を約半歩退きつつ竹刀の弦を上に向け、剣先で後方に半円を描くように回して右脇に構えます。

剣先を隠して柄頭だけが相手に見えるようにすることによって、竹刀の長さと太刀筋を相手に分かりにくくするのが特徴です。

身体はやや半身となって右斜めに向けて、頭と顔は正面を保ったままで右は軽く上から添えるようにします。

これにより自身・相手互いの間合いも読みにくくなりますので、上達するにはかなりの経験が必要です。

ここで、効果的な技の出し方は間合いを見誤った相手が打ってきた技に対して、カウンターで面か胴を打つのがベターであると考えます。

また、返す時の竹刀の軌道は中段の時の打ち方と酷似します。

つまり、中段をしっかりマスターしていないと脇構えでの打突技は打てないし有効打にもならないと言えます。


1.「真剣時代では大活用!?」

一説では、真剣時代よく使われた構えは八相、脇の構えと言われています。

それは、昔は野試合は当たり前ですので上段・中段・下段は不安定な足元のことを考えると選択しにくい構えだからです。

逆に、身体の前(右胸前方)に構える八相の構えや、腰付近で安定させる脇構えはより実戦的なのでよく使用されていたみたいです。

つまり、剣道は道場や体育館の決められた範囲の中で試合を行うため、お互いに安定した体勢というのが前提にあるため、上段・中段・下段は現代に残っており、八相や脇構えはどんどん絶滅する流れになっていったと想定されます。

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