かかり稽古で効率よく剣道を上達しよう!
普段の稽古後半あたりで、「かかり稽古10本やる!」など聞けば、ハードな稽古に歯を食いしばり、やらなきゃいけないと気合いを入れる人も多いでしょう。
また、気持ちを持続出来ず、身体の辛さだけが頭の中を駆け巡り、逃げたい気持ちに変わり、根をあげてしまう者も中にはいるかもしれません。
剣道のかかり稽古は、生半可な持ちで行うと、瞬く間にへこたれてしまう稽古です。
そんなきついイメージがある、かかり稽古を頑張る気持を持続しながら、自分の気持ちに負けないようにする為には、どのように練習してゆけばいいのでしょうか?
1.かかり稽古について
剣道のかかり稽古は、体力、気力の限りに、沢山の技をもって打ち掛かっていき、自分の意思の強さによって左右されやすい稽古です。
多くの技を打ち掛かる間、間合いが上手く、取れずにいたり、何度も素早く打ち込む内に疲れてしまい打突力も落ち、竹刀さばき、足さばき、体さばきも思うように動けなくなり、気が抜けた動作や気力でかかり稽古をしてしまっては、剣道を上達することは出来ません。
相手に打たれる事を、頭の中で考えて恐れていては、全ての動きに制限がかかってしまうので、正しい間合いで気合い込めて、相手に打たれる事は考えずに、打たれてしまっても激しく、速く、何度も打ち込むよう稽古しましょう。
かかり稽古は、正しい姿勢、正しい間合い、体の運用、竹刀を握る手の内、正しい打ち(打突機会)を身に付ける為に行う稽古なのです。
2.かかり稽古の適切な練習メニュー
かかり稽古の正しい姿勢、正しい間合い、正しい打ち(打突機会)、体の運用、竹刀を握る手の内を修得する為に、長い時間かかり稽古を行っていては突かれてしまい、集中力も切れてしまいます。
かかり稽古の練習メニューは、10~20秒くらいを1回のかかり稽古を5.6回ほど行うくらいが丁度よいでしょう。
体力的に余裕がある場合は、回数を増やし、二段三段技を多く入れてハードなメニューにするのも良いでしょう。
集中力が切れない時間、回数を練習メニューとして行い、技術がついてきたら技を多く使うように意識して、かかり稽古を行うのが効率よい稽古方法です。
かかり稽古は、試合前3週間くらいにハードに行うと試合での動きやモチベーションを高くしてくれる稽古ですので、効率よく練習メニューに組み込みましょう。
かかり稽古をしっかり体得して、互角稽古や試合稽古、本来の目的とする実践で生かせるように体得するようにしましょう。