かかり稽古とは? | 剣道が上達する練習メニュー

今回は、剣道においてとてもつらい練習メニューの1つである、かかり稽古について初心者にもわかりやすくかつ詳しく説明いたします。

剣道のかかり稽古とは、面、小手、胴、突きの一本打ちや、小手面や小手胴などの連続技を次々と出していく練習メニューです。

打ち込み稽古は元立ちが打つべき打突部位を必ずあけて、ここを打てという意思表示を明確にしてきますが、掛かり稽古は必ずしも元立ちから明確な意思表示があるとは限りません。

むしろ空いているところや打てるところを掛かる側が自分で探し、どんどん積極的に打ち込んでいくのです。

また、打ち込み稽古は元立ちからすなおに打突部位を打たせてくれますが、かかり稽古は打突途中で竹刀をいなされたり、払われたりすることがあります。掛かる側は非常に厳しくつらい稽古です。

では、掛かり稽古はなぜ行われるのでしょうか。

1つ目の目的は掛かる側の精神を鍛えるためです。掛かり稽古は肉体的にも精神的にも非常につらい稽古です。

疲れている時に、自分の打った打ちが、打突途中で竹刀をいなされたり払われたりすると精神的にはものすごいダメージを負います。

試合ではもっと厳しい状況に追い込まれるかもしれません。しかし、どんなにつらい状況でもしっかりと自分一人の力で対処できるようにかかり稽古を行うのです。




特に、試合であともう一本打てば一本となるのにあきらめてしまうという状況であったとき、厳しいかかり稽古を行っておれば、その一本が出ます。

2つ目の目的は、かかる側が体の至る所(特に肩や肘)に余計な力、無駄な力が入ってしまい、良い打突ができていないとき、肉体的につらいかかり稽古を行って掛かる側の体力を奪い、力が入らない状態にして、無駄な力の抜けた良い打突をさせるためです。

人間は体力のあるうちは、肩や腕などにどうしても力が入りまくってしまいます。こうなると、一本となる打ちがしにくくなってしまいます。

疲れてしまえば、肉体的にも精神的にも無駄な力は入らなくなります。こういう状態で打ち込み、その感覚をかかる側が覚えれば、次から掛かり稽古をやらなくとも無駄な力は入らなくなり、自然と一本となる良い打ちができるようになります。

このようにしてとても重要なかかり稽古ですが、とにかくつらいです。しかし、それは剣道をやっている人は皆知っています。

知っていますが、剣道の練習メニューにおいてかかり稽古の量は試合や地稽古で必ず生きてきます。どんなに苦しくとも辛くとも手を抜かずしっかりと積極的にかかり稽古を行いましょう。







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