剣道の稽古の種類とそれぞれの効果について

剣道の稽古法には何種類かあり、それぞれの期待される効果を理解した上で、稽古メニューを考えていくことが大切です。


1.稽古

剣道における稽古という語を字義の上から解釈すると、「古(いにしえ)を稽(かんがえ)る」という事で、先人の教えについて工夫研究するこという意味であります。

剣道では試合と区別して練習のことを稽古と呼んでいますが、稽古において考えるという事は、上達の最も大切な要件であります。

しかし、初歩の段階では無心に教えられたとおり、一本でも多く稽古を重ねるのが良しとされています。

剣道では上達の秘訣というものがあるとすれば、稽古の積み重ねをおいて、ほかにはありません。

質の良い効果的な稽古を重ねれば自然に業も円滑になり、業が熟達すれば、それにつれて自分の修行についての不満や疑いも生まれ、工夫せざるを得なくなり、そこから自然と進歩向上が生まれ、精神的修養も稽古の積み重ねによって得られるものであります。


2.稽古の種類

稽古にもいくつかの種類があり、その稽古法に応じた効果もそれぞれです。


1.約束稽古

打つ側と打たせる側との間に約束をして、基本的な打突の稽古をする方法です。

その内容には、基本的な打ち込みから、高度な技の稽古までが含まれます。




約束稽古の効果としては、基本的な動作を身に付けられるということです。


2.打ち込み稽古

元立ちの作る隙を素早く捉え、基本に忠実に基本技を連続して打ち込む練習で、この打ち込み稽古の効果により、【打ち込み十徳】と言われる剣道の基本となるものが身につきます。


2.懸かり稽古

自分より上手の元立ちに対して、正しい間合いから先をかけ気迫を込めて激しく打ち込み、相手から打たれることを一切考えないで、体力・気力・技の限り尽くして打ち懸かる稽古で、技を伸ばし、気を練ることができます。


3.引き立て稽古

「元立ち稽古」とも呼ばれる稽古方法で、指導者が元に立って、初心者や下手のものが上達するように引き立ててやる稽古であります。


4.互角稽古

お互いが対等の立場に立って技を競い合う稽古法で、技術の差のない者同士の稽古を一般にそう呼んでいますが、力の違いがあっても互いに対等の気持ちでやればそれも互角稽古であります。

普段習った技を十分に出し合い、基本的な技術・間合い・打突の機会などを学ぶことができます。

その他にも、独り稽古、見取り稽古、試合稽古などの種類があります。


3.まとめ

稽古といっても種類があり、その目的や効果を理解して、稽古メニューを組むようにするとより一層内容の詰まった稽古になると思います。







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