剣道の試合のルール
稽古で実力がついてきたら、次は試合ですね。剣道には様々の試合のルールが設けられています。
試合を行うためには、まず剣道の基本的なルールを確認しておきましょう。今回は剣道の試合のルールについてお話していきます。
1.まずは時間から確認しよう
試合時間は、5分を基準としています。
5分以内にどちらかの選手が2本を取れなかった場合、もしくはお互い1本ずつ取っていた場合に延長戦が行われます。
延長戦は3糞を基準とし、どちらかの選手が1本をとったら終了となります。
主審が1本・試合中止の宣告をした時から再開するまでの時間は試合時間に含まれません。
時間に関しては、大会の規模や進行状況などによって変更される場合もありますので、試合前にしっかり確認しておくと良いでしょう。
2.試合は3本勝負
剣道の試合は3本勝負で行います。試合時間内に有効打突を競い、先に2本とった方が勝ちとなります。
また、1本先取した状態で試合時間が終了した場合は1本先取した選手が勝者となります。
選手は「赤」と「白」のたすきを胴紐にくくりつけており、主審が有効打突を決めた方の選手の旗をあげて1本の宣告をします。
試合時間内に勝敗が決しない場合は、延長戦を行う場合と判定によって決定する場合などがあります。
3.団体戦での勝敗の決定
団体戦では「先鋒」「次鋒」「中堅」「副将」「大将」の順で試合を行います。
勝敗を決める方法としては「勝者数法」と「勝ち抜き法」があります。
勝者法は、勝者の人数によって団体戦の勝敗を決します。しかし、勝者が同数の場合は有効打突数が多い方を勝者とします。
有効打突数も同数だった場合は、代表者戦で勝敗を決めます。
勝ち抜き法は勝者が続けて試合を行い、団体の勝敗を決めます。
4.試合の開始と終了について
試合の開始・終了は主審の「はじめ」と「勝負アリ」という宣告で行われます。
試合開始の場合、両選手とも「お願いします」と挨拶をしてから立礼の位置に約3歩で進み、そんきょをしてから主審の「はじめ」の宣告と同時に立ち上がり試合が開始されます。
終了は主審の「勝負アリ」もしくは「引き分け」の宣告後、そんきょをして竹刀を収め立ち上がり帯刀して立礼の位置に戻ります。「ありがとうございました」という挨拶で試合は終了です。
5.まとめ
剣道の試合のルール、いかがでしたか?
剣道のルールにはこの他にも様々なことがあります。今回お話したことはあくまでも基本中の基本です。
一番大切なのは、ルールは選手としてのマナーを守ることだと思います。
剣道には「礼にはじまり礼に終わる」という教えがあります。その教えに従い、正しいマナーで試合に臨んでいきいましょう。