剣道の踏み込みは「かかとの使い方」を注意すること!
剣道初心者の頃は、踏み込みが上手になるまで、何度も足裏で踏み込みを繰り返し、踏み込みに慣れていない足裏やかかとの痛みに悩まされる人が多く出ます。
足裏やかかとが痛いと病院へ行っても、大した治療もなく帰されてしまうことでしょう。なぜ?剣道の踏み込みを繰り返すと、かかと辺りが痛くなってしまうのでしょうか?
1.かかとの役割
まず、かかとは、足の裏のクッション役割をしている部分で多くの脂肪がついています。
剣道の踏み込みは、足先から着くのですが、踏み込みが慣れないうちは、かかとから着いてしまっています。
その為に足裏のかかとの脂肪が踏み込みを繰り返すことで減ってしまっているのです。
減ってしまった脂肪は、剣道の踏み込みを繰り返すことで、かかとに負荷かけることで足底筋膜の炎症を起こすこととなり、踏み込みの衝撃により骨に伝わってしまい、踵骨部挫傷になって痛みが増すという結果になってしまいます。
脂肪の減ったかかとを元に戻すことは難しく、衝撃を慣れてしまうしかないのが現状です。
ですが、かかとに痛みが出るというのは、何かしら踏み込み自体に問題があるということなのです。
2.通常歩行と剣道の踏み込み
剣道の足さばきは、普段の足使いと違います。人が通常歩行する時、大腿骨から太もも部分を前に出して、かかとから着地する歩き方をします。
それと違い剣道の踏み込み時は、つま先から着地しながら足裏全体を着けるので、かかとの痛みで悩む原因であるクッションの減少となれば、踏み込み時にかかとからの着地をして落ちている正しくない踏み込みによって痛みとなっているのです。
3.踏み込みを正しくする練習メニュー
まず、かかとの痛みについてしばらく安静にしてもらい素振りのみ練習メニューから、痛みが和らいだら踏み込み練習メニューへ体を馴らして慣らしてゆきましょう。
踏み込み練習再開は、竹刀を振らない踏み込みだけ行います。
かかとは膝の真下位置で、足裏全体で着地する踏み込みを意識し、膝に力が入らないようにすることも注意しながら行ってください。
痛みが出始めたら踏み込みを止め、他の人に踏み込みを見てもらい出来ていないとこを修正してもらいましょう。
もし歩行に支障をきたすようになる場合は、一時痛みが和らぐまで踏み込みを行うことを止める必要があります。
慣らすにも多少痛みが伴うのですが、かかと用の低反発サポーターがあるので、それを利用することもよいでしょう。