剣道でなりやすい筋肉痛の部位と緩和方法
あらゆる運動に付きものの「筋肉痛」。上達の確かな証拠となる痛みではありますが、剣道とてもちろん例外ではありません。
毎日のように練習を積んでいる人でもなることがあるため、ブランクがあったり久しぶりに稽古に参加する人にとっては翌日の身体の痛みが気になるところです。
しかし、練習の前後に適切なケアを行うことによってその痛みを緩和させることもできます。
剣道で特になりやすい筋肉痛の部位と、その緩和方法の一例をご紹介しましょう。
1.足のスネの外側と、腕の筋の外側
剣道で筋肉痛を起こしやすい部位の一つには、足のスネの外側があります。
すり足という独特の歩行法ではここに負荷がかかるため、乳酸が溜まって筋肉痛になりやすくなります。
腕の外側の筋も同様で、竹刀を振ってついつい力が入りすぎたりした時に傷みやすいものです。
これらはいずれも練習前に入念なストレッチでよく伸ばしておくことが望ましく、練習後もマッサージやストレッチでコリをほぐすようにしておくと、その後の筋肉痛を緩和させることができます。
それぞれの部位には「三里」という疲れをとるツボが位置しており、お灸をすえる箇所としても知られています。
軽く押すと少し痛みを感じるような窪みがそのツボにあたるので、指先で少しずつマッサージするように刺激しましょう。
これも筋肉痛を和らげ、回復の効果を高めます。
2.腹筋
大きな声を出しながら激しく打ち込んでいく剣道では、腹筋も筋肉痛になりやすい部位であると言えます。
普段から腹筋運動などで鍛えておくことが望ましいと言えますが、筋肉痛になった場合の対処は以下の通りです。
ここはストレッチやマッサージが難しいので、お風呂などに入って血流を促進させ、乳酸を排出させるように努めましょう。
少し背中をそらすようにしてお腹の筋肉を縦に伸ばすようにするのも気持ちのいいものです。
入浴の際は食後すぐなどを避け、風呂上がりにストレッチを重ねて行うことも効果的です。
3.首周り
剣道の面は意外と重たく、それを着けて動き回り、あまつさえ激しい打ち込みを何本も受けているため首周りは予想以上の負荷を強いられています。
ここは稽古の前後に入念なストレッチを行い、練習後は親指と人差し指でつまむようにマッサージしておきましょう。
もちろん、入浴中に血流が良くなっている状態で行うとさらに効果的です。
これらの筋肉痛は、練習を恒常的に行うことでやがて解消されていくものではありますが、それでも練習前後のストレッチなどのケアは怪我を予防し、より動きをスムーズにするため剣道上達への大事なステップでもあります。
筋肉痛の分だけ強くなっていると念じて、痛みを感じなくなるように身体を鍛えておきたいものですね。