剣道の打ち込み稽古は基本打ちの成果を表す!
剣道の打ち込み稽古と聞けば、激しく打ち込み、掛かり手の息はあがり動きも止めず立ち向かう姿勢を想像するでしょう。
打ち込み稽古は、剣道稽古の中でもスピードをもって何度も何度も二段三段技などをひたすら打ち込んでゆく稽古の中でも肉体的、精神的にも辛い稽古です。
ですが、剣道は肉体だけでなく精神も鍛えるものであり、自分の弱さに打ち勝つことが大切です。
1.「打ち込みの十徳」について
打ち込みの十徳は、技を打つのが激しく速くなる。打ちが強くなる。息が長くなる(呼吸を整えることが身に着く)腕の動きが自由になる(無駄な動きが減る)
身体が軽くなる(リズムよく打ち出る体力がつく)長い竹刀が上手に使えるようになる。体が崩れなくなる。
相手がよく見えるようになる。間合いが、わかるようになる。手の内が、冴えてくる。剣道の打ち込みによって得られるのは、打つタイミングや間合いなど対応する力が付きます。
今までの剣道基本を生かし、打ち込み稽古をすることにより自身の打ちを有効打突として完成させることが、打ち込み稽古の目的となります。
2.打ち込み稽古
打ち込み稽古は、元立ちに打つ場所を誘導させるように打たせますが、打たせるパターンを作っておくと、掛かり手側もそうですが、元立ちも素早く打たせることが効率よく行えてスピード重視の練習が出来ます。
○打ち込み稽古の練習メニュー基本パターン
面-小手-胴-小手・面-小手・胴-小手・面・胴(一本技から二段、三段技へと流れる基本打ちを始める)
○打ち込み稽古の練習メニュー応用パターン
①面体当り-引き面-小手・面-小手体当り-引き小手-小手・胴-小手・面・胴(打ち込みは、体当り、引き技の組み合わせ打ち)
②面体当り-切り返し-小手・面-小手・面・胴-引き面(小手または胴)-切り返し(体当り、二段三段技、切り返しの組み合わせ)
途中引き面を(小手または胴)も前の打ち込む流れに加え行って下さい。
「基本打ちの打ち込み」から、「体当り」「二段三段技」「切り返し」を含む打ち込みを組み合わせて段階的に変化する練習メニューを作り、体力に合わせて打ち込み稽古をするのが基本打ちを崩れることなく有効打突へとつなげていけます。
剣道の打ち込み稽古は、スピードと正しい打ち、間合いを意識するようにし基本に忠実な打突をすることが大切です。