応じ技が上達する剣道の稽古のやり方
剣道には応じ技、仕掛け技があり、それらは全て対人的技能とされています。
しかし実際稽古の多くでは、約束稽古として技一つ一つを連取するため、地稽古や試合などで即実践的に活用することは難しいです。
1. 応じ技が上達する剣道の稽古のやり方
剣道には対人競技であり、対人的技能を磨いていく競技でもあります。
さらに剣道の応じ技とは対人的技能のことであり、上達させればさせるほど1本に繋がり非常に有効です。
この対人的技能とは、相手と自分の相対動作における技術上の能力のことです。
その中で「応じていく技(応じ技)」は相互の攻め合いからの相手の打突に対して引き込み、応じて打突する技術です。
技の種類としては、「抜き技」「すり上げ技」「返し技」「打ち落とし技」などがあります。
一つ一つの技を習得させ、上達させるために、稽古の練習メニューの中によく約束稽古として組まれます。
またペアの相手に練習したい技を申し出たりして練習を重ねたりします。
応じ技の練習だと、自分が応じたい技を相手に伝え、相手には面なり小手なり打ってきてもらう形です。
しかしいつまでも約束通りの技の練習を行っていては、実践的に使えず応じ技は上達しないどことろか、その技ばかり磨いても実践的に使わないのであれば全く意味がありません。
稽古のための稽古になってしまうのです。
ですから、応じ技を上達させようと思うのであればチャレンジ精神をもって、積極的に失敗を恐れずに試す気持ちが大切です。
地稽古などではむしろ失敗したほうがいいです。
その失敗から試合では必ず打たれないように工夫を考えることができます。
地稽古でいかに失敗を重ね、成功するための工夫をしたかといことが大切です。
地稽古での失敗を活かして、成功する回数が増えるとその技が上達することで自信にも繋がり、結果として試合で使えるようになり、有効打突に繋がります。
では、地稽古でどのように練習したらよいか、ということですが、まず意識を持つことです。
自分が上達させたいと思っている技を常に出せるように頭に意識させておくことです。
そして技の上達に専念するのであれば、待つだけの稽古になってしまっても構いません。
その時はその技を上達させることだけに目を向けて、応じたい技を応じられるような相手の動きを待つのも良いでしょう。
例えば相小手面を試してみたいのであれば、とにかく相手が小手を打ってくるのを待ってみましょう。
そして小手に相手がきたら相小手面を必ずしましょう。
そのように習得したい技を出せるように、とにかく相手が打ってくるのを待つ、そして頭には常にその技を出すことに集中させる、ということが大切です。
2.まとめ
剣道において一つの技を習得するにはそれなりの時間がかかります。
自分の技にするためには、常にその技を出すつもりで積極的な気持ちで取り組みます。
意識を継続しているといつの間にか、意識しなくても反射的に応じれるようになります。
それで決まるようになってきたら、自分のものになっていくのです。